夜空にひらく、ひとつぶのやさしさ

夜空にひらく、ひとつぶのやさしさ

夜の丘に、ぽつんと咲いた小さな花。 風も音も止まったみたいで、 ただ星たちだけが静かに見守っている。 花びらは、昼のあたたかさをまだ少しだけ残していて、 ほんのり光るように見えた。 「ここにいるよ」と言うみたいに、 そっと夜に溶けていく。 小さいけれど、確かにそこにある光。 それだけで、じゅうぶんだった。